「ただいま/おかえりなさい/待ってたよ」は英語で?

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帰ったら「ただいま!」と言い、「おかえりなさい!」と言って迎える日本の挨拶。

実は、英語で「ただいま」と「おかえりなさい」をぴったり表現できる言葉は存在しないことをご存知ですか?

英語には「ただいま」と「おかえり」という言葉そのものがないのです。

では、アメリカでは帰宅時に一体どのようなやり取りが行われているのでしょうか?「あなたの帰りを待っていたよ!」という気持ちを英語で伝えるには、どのように表現すればいいのでしょうか?

この記事では、「ただいま/おかえりなさい/待ってたよ」の英語表現をご紹介します。

 

 

「ただいま」は英語で?

日本の教科書や翻訳サイトでは、「ただいま」を以下のように訳している場合が多いです。

 

・I’m home.
(家に着いたよ)

・I’m back.
(戻ったよ)

 

この訳間違いではないのですが、正確な訳とは言えません。

というのも、英語には「ただいま」と「おかえり」に当たる言葉がないので、訳しようがないのです。一番近しい訳は「I’m back」になりますが、必ずしもイコールではありません。

正確には「戻ったよ」を訳した言葉であると覚えておきましょう!

 

ポイント

「ただいま」という言葉は英語には存在しない。

 

 

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ぱるぱる

日本では、「ただいま」って言ったら必ず「おかえり」って返す習慣があるけど、その習慣そのものがアメリカにはないってことだね。私なんか家に誰もいなくても「ただいま~おかえり~」って一人で言っちゃってる。それくらい馴染みのある言葉だけど、英語にはないのか~。

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ほっしー(仮)

そういうこと!だから「ただいま」は英語には訳せない。「ただいま」と「おかえり」以外にも、「お疲れさま」や「お願いします」など、英語にはない日本独特の言葉は意外と多いんだ。

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ぱるぱる

なるほどな~。じゃあ、アメリカ人は帰宅時に何も言わないの?

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ほっしー(仮)

いい質問だね!これから説明するね☆

 

 

英語で帰宅時の挨拶をするには?

英語には「ただいま」と「おかえり」のようなお決まりフレーズがないので、個人や家庭によって様々です。

「I’m back」って言う人もいれば、ほとんど使わない人もいるし、何も言わずに帰宅する人もいます

また、「Hi」と軽く挨拶をする場合が多いです。

 

・Hi
・Hey
・Hello

 

「やあ!」と挨拶することが日本でいう「ただいま」の役割を果たします

ちなみにHello>Hi>Heyの順にカジュアルで、家族に対して言う場合は、Hiやheyが一般的です。

 

・Hey, Max!
(やぁ、マックス!)

 

 

「おかえりなさい」は英語で?

「おかえりなさい」は英語で「Welcome back」や「Welcome home」と訳されることが多いですが、日常的にはあまり使いません。

「Welcome home/back」は、留学や出張などで長期間家を留守にした人に対して言う場合が多いです。

日常的にはやはり「Hi」と挨拶することが多いですね。「Hi」や「Hey」は「ただいま」と「おかえり」の両方を表現できる便利な挨拶です。

軽い挨拶に続けて、「今日は何したの?」や「いい日だった?」など、その日の出来事を聞くことが多いです。

 

・Hey,how was your day? 
 (やあ、今日は一日どうだった?)

・How was school today?
(学校どうだった?)

・How was work today?
(仕事どうだった?)

 

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ほっしー(仮)

日本では、「ただいま」「おかえり」だけで終わってしまうことがあるけど、アメリカではこのように一日の出来事を聞くことが挨拶の一部とされているから、会話に繋がるという面ではとてもいい習慣だね!

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ぱるぱる

こうした習慣の違いから英語を学ぶとより身に付きやすいし、何より知ることが楽しいね!

 

「帰りを待っていたよ」は英語で?

「あなたの帰りを待ってたよ」と伝えたい場合は以下のよう表現します。

 

・I’ve been waiting for you.
(あなたを待ってたよ~)

・I was waiting.
(待ってたよ~。)

 

「I was waiting」は発音や言い方によっては、「もう!待ってたんだよ!」と、少し怒ったニュアンスになるので注意しましょう。

 

 

「ただいま」と「おかえりなさい」の英会話フレーズ

「ただいま=I’m home」「おかえりなさい=Welcome home」と訳されているからと言って、下記のような会話がされているとは思わないでくださいね。

 

Aさん「I’m home」

Bさん「Welcome home!」

 

実際にこのような挨拶をしているネイティブはほとんどいないでしょう。

では、実際に帰宅時にどのような挨拶をしているのか、いくつか英会話フレーズをご紹介します。

 

夫: Honey, I’m home!
(ハニー、ただいま!)

妻: Hi, how was your day?
(おかえり、今日はどんな日だった?)

子ども:Hey, mom.
(お母さん、ただいま。)

母:Hi, how was school today?
(おかえり、今日は学校どうだった?)

 

 

ただいま/おかえりなさい/待ってたよの英語表現まとめ

以上、「ただいま/おかえりなさい/待ってたよ」の英語表現をご紹介しました。

 

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ぱるぱる

とりあえず…

・ただいまとおかえりは「Hi」や「Hey」で表現できる。

・帰宅時に何も言わない人もいる

「Welcome home」は長期間留守にした人に対して使う。

「今日一日どうだったかを聞く」ことがアメリカ流のおかえり

…ってことだな!

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ほっしー(仮)

そうだね!(えらいまとめたな…。)

2 COMMENTS

Masako

3 年ぶりにクルーズ船が、入港するのですが、welcome back 船名で、岸壁からメッセージを送りたいのですが、表現は、おかしいでしょうか?

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ぱるぱる

コメントありがとうございます!
「welcome back 船名」は、お出迎えするのにぴったりな表現ですね!
「Welcome back to 地名」や「Welcome home/back 名前」といった表現は、横断幕などに記載するのに良い表現だと思います(*^-^*)

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